【書評】『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』仕事はミスしてもいい!仕事で「してもいいミス」を選ぶ「5秒考える思考術」とは?

書評

「最近、毎日残業している」
「上司に『よく考えて仕事しろ』と注意される」

そんな人に是非とも読んでほしい一冊があります。『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』という本です。

 

 

著者の鳥原隆志さんは、アメリカで生まれたインバスケット思考を日本で取り入れ、研究している第一人者です。

インバスケットとは、「架空の人物になりきり、限られた時間の中で、より多くの案件を精度高く処理するビジネスゲーム」と書かれています。

大切なことは、ミスしてもいい仕事と、ミスしてはいけない仕事。

これらを考えることです。

そう、ミスしてもいい仕事があるんです!詳しく話していきますね。

 

仕事はミスしてもいい!

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僕が特に印象に残った部分は「仕事にはしてもいい失敗と、してはいけない失敗がある」というところです。

 

「許される失敗は、影響度の小さい失敗です。許されない失敗は、影響度の大きい失敗です。

影響度とは、失敗でおきる影響の度合いのことです。

1000万円の損失のある失敗と、1万円の損失の失敗とでは、どちらがしてはいけない失敗か、あきらかですよね。」

 

テキトーな先輩と真面目な僕

会社の先輩である佐伯さん。彼は僕の1年先輩で、以前はチームの責任者として活躍したことがある人です。訳あってチームの一員に降格、ヒラ社員になった人でした。

佐伯さんは、僕の先輩ということもあり、僕より仕事も知っていて素晴らしい能力を発揮するタイプでした。

ただ時に仕事にムラがある人で、よく言えば上手に立ち回るタイプ、悪く言えば多少のミスは上にバレないように、ごまかしつつ前に進むタイプの人でした。 

僕は入社2年目のペーペーで、自分で言うのもおこがましいですが、真面目だけが取り柄で、仕事ではミスばかりでした。

 

仕事は、押さえるところを押さえればいい

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ある日、上司に言われたことがあります。

「佐伯は本当に適当でさ、雑なところもあるけど、仕事で押さえるところは押さえてるんだよね。
キミは真面目でいいんだけど、ミスしちゃいけないところでミスすることがあるんだよ。
これじゃ評価は同じか、下手すると佐伯が上になることがあるんだよ」

 

当時の僕は意味がわかりませんでしたが、今ならわかります。
僕は、すべてを完璧にやろうとしていたのです。

 

結果すべて上手くいくはずもなく、取り掛かる仕事が全体的に中途半端な印象を与えていたのです。

もちろん、仕事のすべてが成功すれば言う事はないでしょう。ただ人間ですからミスもしますし、体調が優れず100%の力を出せないときもあります。

それなら最初から「仕事は失敗するものだ」という前提で考える。実のところ仕事は、許されるレベルの失敗がある。

その分かれ目が、失敗したときの影響度で測ることができる。それを理解することが大切だ。このように著書で鳥原さんは教えてくれています。

 

考えて仕事してミスを減らすための「5秒考える思考術」とは?まとめ

 

・仕事に取り掛かる前に「どのくらい重要か」「ミスしたらどうなるか」考えよう

・すべてが大事な仕事ではない

・ミスしてもいい仕事は、放っておいてもいい

 

「仕事はミスしてもいい」という考えは、目からウロコでしたね!
あまり気負わず、大事なこと、そうではないことを分けて考えていこう、と思える良書です。

【参考文献】

たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』はこちらから。

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