『チーズはどこへ消えた?』という本を知っていますか。
全米でベストセラーになり、日本でも同じようにベストセラーになった本です。本の帯に、プロ野球選手の大谷翔平さんが起用され、再び注目を浴びています。
今回の内容は「変化をこわがるな。それを受け入れ、行動していくことが正しい道だ」という話です。
人は変わるべきだ
『チーズはどこに消えた?』では、ネズミが主人公で、大切なものであるチーズを失うことから物語は始まります。
一見するとコミカルで柔らかい印象を受けますが、読み込んでいくと興味深いストーリーです。
自分も迷路に冒険に出かけ、新鮮な新しいチーズをみつけられたらどんなにいいだろう。そのときのことが目に見えるようだった。
「出かけよう!」ふいに、ホーは叫んだ。
「だめだ」ヘムはすぐさま答えた。
「ここがいいんだ。居心地がいい。ここのことならよくわかっている。他は危険だ」
しばしば人は変化を怖がる生き物だと思います。
確かに同じことを繰り返すほうが、何も考えずに済むのでラクです。
「仕事が増えて給料が増える」これって不満?
僕も「変化せず今のままでいい」という人が多いことに驚いた経験があります。
僕の仕事の話です。ある時、経営者の都合で業務が増えることになりました。それに伴い、給与を上げることになったのです。
僕は、給与が上がるなら、仕事は減るより増えた方がマシと思っていました。
「仕事が減る」ことは「クビ」を意味すると思うからです。
仕事が減り続けたら、会社での居場所がなくなりますからね。
給与が増える=残業が増える、ではない
意外に多かったのが「給与はこのままでいいから、業務を増やしたくない」という人がいたことです。
ちなみに、業務が増えるからといって、残業が増えるわけではないのです。
給与が上がるのは、その分が残業代にあてられ、結果的に給与が増える、という意味ではないのです。
純粋に「業務が増える=給与、いわゆる基本給が増える」という式です。
実際に業務が増えても、残業は増えませんでした。
こうしたことを理解してなお「業務はこのままで給与もこのままでいい」という人が多かったことに驚きました。
変わらないことは後退である
変わらないのは楽ですが、変わらないことは、後退しているんです。
自分は同じ場所にいるようでも、後ろに下がっているのです。
なぜなら、後から来た人に追い越されるからです。自分自身は変わっていないようでも、周りが変化しているのですね。
『種の起原』を著したダーウィンもこのように述べています。
変化こそ生きていく手段。
このことを肝に銘じて、変化を怖がらず生きていきたいですね^^
→『チーズはどこへ消えた?』はこちらからどうぞ!