「兵法なんて、戦い方の話だろ。仕事や人生には関係ないよな」
こんな風に思ってませんか。
僕も同じでした。でも、『「孫子」に学ぶ仕事完遂力』は違います。
この本ほど明快に、仕事や人生にリンクさせている孫子の兵法の解説書は、なかなかないように思います。
『「孫子」に学ぶ仕事完遂力』で学べること
・目標と目的の違い
・自分自身に克つ考え方
孫子の兵法のいう敵は自分自身
『「孫子」に学ぶ仕事完遂力』では、「孫子の兵法のいう敵を自分自身に置き換えるとよい」と書かれています。
答えは逆転の発想にありました。孫子のいう敵を自分自身と解釈し、その弱点を自己修正する教科書と見なせば、面白いほど明快に実学としての孫子が見えてくるのです。
彼を知り己をしれば、百戦して危うからず
(敵や自分のことを知っていれば、100回戦っても負けることはないという意味)敵と自分は合わせ鏡のようなものです。
それを入れ替えるだけで、平和な時代にも役に立つ本になるのです。
なるほど、生活とは「生きることを活かす」と書きます。
どんな本を読んでも、どんなテレビを見ても「へぇそうなんだ」で終わらせないことが大切ですよね。
それは自分にとってどうなんだ。自分だったらどうするのか、いかに自分ごととして捉えるかが重要だと教えてくれます。
1年の目標は達成できてる?
毎年、年末あたりに今年の目標を立てる人は多いと思います。僕もその一人です。
では、その目標は一年経って達成できましたか。こう聞かれると僕は、うーんとうなってしまいます。
目標を立てたはいいが、達成できない私によくあるのは「そもそも、なんでこんな目標にしたんだっけ」ということでした。目標達成のモチベーションが続かないのです。
『「孫子」に学ぶ仕事完遂力』では、目標はなりたい姿。目的は「なぜそうなりたいか」という心のあり方だと解説しています。
僕は、目的と目標の理由がハッキリしていなかったのです。
目標と目的の違いとは?
例えば、今年こそ英語を話せるようになりたいと目標を立てたとします。
いつまでに、どれくらいの英会話レベルが必要かハッキリさせる。これが目標です。
最初の1週間はモチベーションも保てるでしょうが、1ヶ月2ヶ月と経過していくうち、モチベーションが上がらない日も出てきます。
そんな時に大切なことが目的です。英語を話せるようになりたいなら、目標を立てた原点のことです。
「アメリカに留学したいから」「外人の友達と英語で話したいから」
こういう目的があれば「そうだ、このために頑張ってるんだ」原点に戻ることができます。
「よし、また頑張ろう」という気持ちにもなりますよね。
こうなりたいという目標の部分も大切ですが「なぜそれをやるのか」「何のために目標を達成する必要があるのか」という目的の部分も同じくらい大切です。
この2つを定めることで、行動が明確になり、継続する力が出てくると教えてくれています。
当たり前のことを当たり前に行う
孫子の兵法には、当たり前のことばかり書いています。当時の将軍は、当たり前のことをやらなかったことで戦争に負けています。当たり前のことを謙虚に受け止めることが必要です。
世の中のことは複雑に見えますが、実はシンプルな当たり前のことの積み重ねで出来ています。
先の例の英語を話せるようになりたいなら「英会話学校に行く」「毎日1時間は英語の勉強をする」など、努力が必要だということは当たり前のことで、みんな知っています。
でも、知っているだけではいけません。当たり前の努力を継続できるか、そこが成功と失敗の分かれ目だと『「孫子」に学ぶ仕事完遂力』は教えてくれています。
成りたい自分になるためにも、当たり前のことを、当たり前に出来るように、目の前のことに取り組んでいきたいですね^ ^
「孫子の兵法」をビジネスに活かす!目標と目的の違いとは?―まとめ
・敵は自分自身。自分に克つことが大事
・目標はなりたい姿。目的は、なぜそうなりたいかという気持ち
・当たり前のことを当たり前に行う