僕は、転職して今年で3年目。ついに役職が付くことになり、新人教育を任されることになりました。
「任されたはいいけど、どうしたものか」と悩んでいました。
そんなある日、本棚から1冊の本をみつけました。『はじめてリーダーになる君へ』という本です。
「そういえば、数年前に購入したきり読んでなかったな」今の状況にも合っているかと思い読み始めました。
すると「何で今まで読まなかったんだ!」と思うほど良い内容で、リーダーに限らず、職場の人間関係に悩んでいる人も必読です。
今回の内容は…
・コミュニケーションは上司から
・部下に甘えて相談する
・話しかけやすい上司になる
利口になるよりバカになれ!
わからないものはわからない。上司だからといって、何でも知っているわけではない。
それを認めることから始めよう。その上で、部下に甘え、相談して協力してもらおう。
「利口になるよりバカになれ」とはそういう意味です。
人は、優秀な人についていくわけではありません。一緒に汗を流してくれる人と、一緒に働きたいものです。
たしかにその通りです。
数字や業績ばかり見て、会社の指示を伝えるだけの上司に「ついていこう」 とは思いません。
自分を信頼して、何でも相談してくれる上司と働きたいものです。
先に話した通り、僕は新人教育をすることになりました。業務では僕の方が知っているでしょう。
だからといって、人間的に僕の方が優れているわけではありません。
誰からも学ぶ姿勢が大切で、時には新人である部下に助けてもらうこともあるでしょう。
まずは自分からバカになって、新人に接していこうと思います。
報連相(ホウレンソウ)は上司から
よくある上司の気持ちに「問題があったのに、すぐに報告してくれない」「もっと早く言ってくれればよかったのに」というものがあります。
僕自身、同じことを思ったことがあります。
「何で今まで黙ってたんだ?」と指摘する前に、言いやすい関係性だったのか、そこを考えるべきです。
「いつでも相談してくれ、何でも言ってくれ」と言ったものの、いつも忙しく話しかけにくい人。
部下が意を決して相談したはいいけれど「後にしてくれ」などという人。
さらに、ミスの報告なら怒り出す人。
こんな人なら、ホウレンソウされなくて当然です。
「部下が何も言ってくれない」と嘆く前に「自分からホウレンソウは行うべき」というのが著者の主張です。
大事なときこそ、日頃の行いや関係性がものをいいます。
まずは「言いやすい人になるために、新人に自分から話しかけよう」そんな風に思いました。
リーダーは孤独ではない
よくある話に「リーダーは孤独である」という主張があります。これに著者は真っ向から否定しています。
リーダーの感じる孤独というのは、実は「背負わなくていい孤独」を自ら背負ってしまっているのだと私は思います。
お互いが正直になれないばかりに、生まれている孤独だからです。
さらに、このように話しが展開されています。
何か問題があるなら、すべてをさらけ出して部下に相談すればいいのです。
何よりまず、リーダー自身が正直になることが肝心です。
リーダーが正直に弱みをさらけ出せなければ、組織が正直になることは絶対にありません。
そうやって互いが正直になってはじめて、関係の質が上がるのです。
なるほど、確かにその通りです。
「どうせ俺の気持ちなんてわかってもらえない」
「部下に話しても仕方ない」
このように、最初から諦めている気持ちがあるといけませんよね。
部下の方から上司に話しかけにくいものです。
上司が思う以上に、部下は上司に気を使い、上司を見ているものだからです。
話しやすい上司というのは、自分から話すことが上手い人のように思えます。
まずは、僕自身が新人に話しかけることで、接しやすい人になっていこうと思いました。
新人教育の研修担当になったので、話し方を勉強してみた~まとめ
まとめ
・利口になるよりバカになれる
・コミュニケーションは自分から
・上司から部下に相談しよう
一貫して書かれていることは「コミュニケーションは、まず自分から」ということ。
著書にも”リーダー自身がバカになり、正直になり、笑顔を作って、明るく声をかけ続けることが大切なのです。”と書かれていました。
「上司だから」「部下だから」という垣根を、いい意味で取っ払って、人間同士でぶつかる。
上司と部下のコミュニケーションの本だけではなく、人と人とのコミュニケーションの基本も書かれている良書。オススメです。